その他あれこれ

ジョロウグモ

ジョロウグモです。

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この年末年始に、横浜の実家に帰省したとき、庭でみつけました。

なんというクモかわからなかったので、前回、ゲストに来ていただいた中田さんにお尋ねしたところ、「ジョロウグモ」とのこと。

中田さんによると、秋に産卵して、寒くなるまで生きている個体もいるが、年越しまで生きているのは珍しいということ。(写真は、2011年12月31日に撮影)

この写真は、腹側で、赤い斑点が鮮やかです。 
背中側は、縞模様。

ジョロウグモは、漢字で「女郎蜘蛛」と書くと思いますが、こんな名前がつけられたのは、この赤色が 、あでやかな着物/襦袢の色を思い起こさせるからでしょうか?

(AM)

ヨーロッパのセミの歌

おもしろいサイトをみつけました。

Songs of European Singing Cicadas (ヨーロッパの鳴くセミの歌)
http://www.cicadasong.eu/

フランス、ロシア、スロベニア、ポルトガルなどの昆虫学者が作っているサイトで、
ヨーロッパで同定されているセミの大部分について、
それぞれの特異的な歌(calling song 呼びかけの歌、courtship song 求愛の歌、など)が聴けるようになっています。

実際の音声に加えて、オシログラム(波形)とスペクトログラム(声紋)が示されています。

ざっと60種類ほどのセミがリストアップされています。


日本ではよく、「虫の声を聞くのは日本人だけで、欧米人はそのような感性をもたない」といわれますが、これは必ずしもあたっていません。

ヨーロッパの北の方は、気候が寒くてセミが生息しないので、そのような地域の人々はセミを知らず、声も聞いたことがないでしょう。したがって、セミの声を聞くという発想がないと思われます。

しかし、南の方にはたくさんのセミがいて、ずっと昔から人々はその声を耳にしてきました。
ですから、そのような地域の人々はセミの声を聞いているはずです。

わたしは20年近く前に、南フランスのプロヴァンス地方からラングドック=ルシヨン地方を旅したことがあります。

それは、『ファーブルの昆虫記』に出てくる土地、風土を見てみたい、ということがきっかけでした。

行ってみれば、そのあたりには、セミもいればトンボもいる、コオロギも鳴いている、そういう土地でした。

ただし、その風景は、北フランスのパリなどとは大きく異なるものです。
リヨン(フランス中部)に住む友人によれば、リヨンでも寒すぎてセミはいない、ということでした。

つまり、ヨーロッパでも暖かい気候の土地には鳴く虫もいろいろいて、人はそれを聞いている、ということです。

近代の日本では、北ヨーロッパのオランダ、イギリス、ドイツなどから大きな影響を受けたため、日本人は、北の人々の習慣や価値観がヨーロッパ標準のように思い込んでしまったところがあるのかもしれません。

少し話がそれましたが、上のサイト、なかなかおもしろいので、ご興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。(AM)











シーボルトの『日本動物誌』

シーボルトの『日本動物誌』という書物をご存じでしょうか?

シーボルト (Philipp Franz Balthazar von Siebold , 1796-1866 )とは、19世紀に長崎の出島のオランダ商館医として滞在していたドイツ人の医師・博物学者です。

 『日本動物誌』(Fauna Japonica)は、日本に滞在した1823ー29年の間にシーボルトが採集した膨大な標本などをもとに、後年、作成され刊行された書物で、これによって日本の動物が初めてヨーロッパに広く紹介されました。

なぜこんな話をするかというと、この貴重な資料が、京都大学理学部動物学教室に所蔵されていることを、つい最近知ったからです。

しかも、この本がフランス語で書かれていることを初めて知りました。

わたしはこの本の存在は知っていましたが、シーボルトがドイツ人なので、この本はドイツ語で書かれているものと、漠然と思っていました。

しかし、実物をみると、たしかに、明解なフランス語で書かれています。

考えてみれば、これは不思議なことではなく、当時(19世紀)はフランス語が国際語、外交用語として広く使われていたので、それを踏襲しているのですね。

この本は、日本でも動物学者には知られていて、図版はよく参照されるようです。

しかし、フランス語で書かれているために、文章(つまり説明)の部分は日本であまり読まれていないようなので、ちょっと残念な気がします。

ちなみに、『日本動物誌』は、

鳥類、魚類、甲殻類、哺乳類、爬虫類の巻からなる大著です。

わたしは一部を読んだだけですが、観察された動物が当時の動物分類学の最新知識とともにくわしく記述されているので、当時の日本の動物を知るうえで貴重なだけでなく、当時の世界の動物学を知るうえでも貴重な資料のように思います。

動物だけでなく、『日本植物誌』(Flora Japonica)もあります。

ご興味のある方は、京都大学、電子図書館ホームページから映像で全巻を見ることができますので、ごらんください。
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b05/b05cont.html

ゆかりの地、長崎には、「シーボルト記念館」があります。

いままで、それほどシーボルトに興味はなかったのですが、この書物をきっかけに、いろいろ調べてみたくなりました。

たまに、歴史に思いを巡らすのも、楽しいですね。(AM)








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