日時:2011年2月26日(土)14:00~16:00
場所:焼肉屋いちなん3階
   京都市左京区一乗寺北大丸町51



ゲスト:伊谷 原一(いたに げんいち)さん (京都大学野生動物研究センター)
    http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/idani.html
参加者:12名


「語ろう!どうぶつ」、記念すべき第1回は

ゲストの伊谷 原一さんに

ボノボに関する話題提供をしていただきました。


ボノボは、人間に最も近い類人猿。
かつてピグミーチンパンジーとよばれた動物です。

現在、アフリカのコンゴ民主共和国だけに生息する絶滅危惧種で、日本では動物園でも飼育されていないため、なじみが薄いかもしれません。

ゲストの伊谷原一さんら日本人研究者が長期研究を行っているほか、

アメリカには飼育下のボノボを研究している研究者たちがいます。

チンパンジーと近い動物ではありますが、その行動はかなり異なります。

あまり喧嘩をしないことは大きな特徴だそうです。

また、人間に近い性行動(動物のなかでは珍しい)をしたり、飼育下では「スパゲッティをゆでる」など、サルとは思われない?行動もするそうです。

もちろん、野生で生活するボノボがアフリカの森のなかでスパゲッティをゆでるはずはありません。

しかし、類人猿などの動物は、人間が飼育している間に、なにかのきっかけで、野生状態ではしていなかった行動をするようになることがあります。

つまり、潜在的にその能力をもっているけれども、ふだんはそれを使わずに生活している、ということでしょうか。

人間に近い動物とあって、参加者からは進化の問題など、さまざま質問が出されました。
話題は尽きません。(AM)