2011年07月

シーボルトの『日本動物誌』

シーボルトの『日本動物誌』という書物をご存じでしょうか?

シーボルト (Philipp Franz Balthazar von Siebold , 1796-1866 )とは、19世紀に長崎の出島のオランダ商館医として滞在していたドイツ人の医師・博物学者です。

 『日本動物誌』(Fauna Japonica)は、日本に滞在した1823ー29年の間にシーボルトが採集した膨大な標本などをもとに、後年、作成され刊行された書物で、これによって日本の動物が初めてヨーロッパに広く紹介されました。

なぜこんな話をするかというと、この貴重な資料が、京都大学理学部動物学教室に所蔵されていることを、つい最近知ったからです。

しかも、この本がフランス語で書かれていることを初めて知りました。

わたしはこの本の存在は知っていましたが、シーボルトがドイツ人なので、この本はドイツ語で書かれているものと、漠然と思っていました。

しかし、実物をみると、たしかに、明解なフランス語で書かれています。

考えてみれば、これは不思議なことではなく、当時(19世紀)はフランス語が国際語、外交用語として広く使われていたので、それを踏襲しているのですね。

この本は、日本でも動物学者には知られていて、図版はよく参照されるようです。

しかし、フランス語で書かれているために、文章(つまり説明)の部分は日本であまり読まれていないようなので、ちょっと残念な気がします。

ちなみに、『日本動物誌』は、

鳥類、魚類、甲殻類、哺乳類、爬虫類の巻からなる大著です。

わたしは一部を読んだだけですが、観察された動物が当時の動物分類学の最新知識とともにくわしく記述されているので、当時の日本の動物を知るうえで貴重なだけでなく、当時の世界の動物学を知るうえでも貴重な資料のように思います。

動物だけでなく、『日本植物誌』(Flora Japonica)もあります。

ご興味のある方は、京都大学、電子図書館ホームページから映像で全巻を見ることができますので、ごらんください。
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b05/b05cont.html

ゆかりの地、長崎には、「シーボルト記念館」があります。

いままで、それほどシーボルトに興味はなかったのですが、この書物をきっかけに、いろいろ調べてみたくなりました。

たまに、歴史に思いを巡らすのも、楽しいですね。(AM)








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7、8月は夏休み

「語ろう!どうぶつ」の開催時間が日中でかなり暑くなるため、7、8月は夏休みとします。

次回は9月17日(土)を考えています。

確定したらあらためてご案内します。

世話人プロフィール

桃木 暁子(ももき あきこ)

幼い頃から動物に興味があり、大学では発生生物学を専攻。 しかし、動物個体を見ることなく細胞や分子レベルで実験を進めてゆくことになんとなく疑問を感じたこともあり、その道を離れました。その後、企業勤務を経て、ふたたび大学で動物行動学を学びました。研究テーマは「人間の文化的行動」でした。
現在は、大学非常勤講師、サイエンス翻訳者(フランス語、英語、日本語)として活動。「科学と社会」の問題を論じるためのさまざまな活動にも参加しています。経歴は理系ですが、自分のなかでは文理の境界がありません。京都市在住。
趣味は、音楽、スポーツ(とくにテニス)、ダンス、など。

訳書:『環境の歴史』(共訳、みすず書房)、『プリオン病とは何か』(文庫クセジュ、白水社)、『動物の歴史』(みすず書房)、『ヒューマン・エソロジー』(共訳、ミネルヴァ書房)、ほか。


関 浩成(せき ひろなり)

幼い頃から様々な自然科学に興味がありましたが、大学では一転して法律学を学びました。その後、詩人生活、旧文部省、フリーターなどと、多様な職歴になってゆく傍ら、複数の教育NPO活動を立ち上げて運営してきました。現在、法人を含む26種類のNPO,NGO活動と、4種類の職業(会社経営、塾講師など)を適度に廻しながら生活しています。
 週のうち、数日は長崎に、残りは京都で生活しています。ただし月に数日は東京に、年に1回はミンダナオ島奥地にいます。好きなことは、学術的な議論と芸術表現、そして奇抜な挑戦です。

STUDYUNIONのHP http://www.justmystage.com/home/studyunion/
NPO法人科学カフェ京都ブログ http://ameblo.jp/kagaku/
NPO法人日曜大学ブログ http://blog.livedoor.jp/sundayuniv/
 





会場<焼肉屋いちなん>

=会場=

京都の一乗寺にある「いちなん」(焼肉屋)の3階の貸しスペース。

なぜか南米のチャランゴが飾られた、ラテン風空間です。

ご主人の孫さんが、おいしいエスプレッソとフランス焼き菓子を出してくださいます。


焼肉屋いちなん(京都市左京区一乗寺北大丸町51)
http://ichinan.com/


★叡山電鉄
一乗寺駅下車、徒歩7分
(いちなんまでの道程は、下記Google map参照)

★京都市営バス
31系統 「一乗寺大丸町」下車すぐ(1時間に1本程度)
206系統,204系統 ほか 「高野」下車 東大路通り北へ10分

地図(Google map)
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ie=UTF-8&tab=wl



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