日時:5月21日(土)13:30~15:45
場所:焼肉屋いちなん3階
京都市左京区一乗寺北大丸町51
ゲスト:森阪匡通(もりさか ただみち)さん (京都大学野生動物研究センター)
http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/morisaka.html
参加者:15人
イルカは、自分のまわりのようすを探索したり、なかまとコミュニケーションをするために、視覚だけでなく聴覚をよく使います。
水中を泳ぐとき、自分で音波または超音波を出して、それがなにかに当たってはねかえってくる音をきいて、まわりの環境を認識します。
これをエコーロケーション(反響定位)といいます。
(コウモリなどもこれを行ないます)
また、イルカは、特定の周波数とパターンの音波/超音波を、コミュニケーションにも使います。
ゲストの森阪さんは、これらの音を実際にきかせてくださいました。
超音波は人間の耳にはきこえないので、周波数を低くしてきかせてくださいましたが、
それは、なにか他の動物(たとえばゾウ)の鳴き声のようにきこえました。
イルカの耳には、超音波がそのような声にきこえているのでしょうか。
イルカは人気のある動物のせいか、その行動や生態について、参加者からさまざまな質問が出ました。(AM)
いつものように一乗寺の焼肉屋さん(いちなん)の3階で、
コーヒーやクッキーやらを食べながら15人が集まりました。
イルカの子殺しネタにはちょっと暗いムードも漂いました。
==== 個人的な感想 ====
1聴覚の世界の違い
イルカの聴力の範囲は、人間よりはるかに広く、
シャチよりも広い。そもそも音速さえ空中とは異なる。
若者よけモスキート音が大人に聞こえないように
若者の通信に使われたように、イルカもこの
音域差を利用している。すごい!
2イルカ語辞典失敗
1970年代に取り組まれていたイルカ語辞典の編纂には
失敗した模様。イルカは思われているほどは言語コミュを
していなさそう。
3哺乳類なのに陸揚げしたら死んじゃう
皮下脂肪の厚さや、太陽光に耐えられない、自重に耐え切れない、
などが原因で、早ければ1時間ほどで死ぬそうな。
4子供の教育係はいない
子供の教育係として閉経後のメスなどがいる動物は、人や象など
わずからしい。シャチはその稀有な動物だけれど、イルカは、
マネぶモードなんだって。
5そもそもクジラとの違いは大きさのみ
4m以内がイルカでそれ以上はクジラという実にアバウトな分類。
(せき)
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